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商売繁盛

初詣では『健康第一』と願掛けている。

特にここ数年は健康の大切さが身に染みる。

大袈裟に言えば『命あっての物種』とでも言い換えられる。

その年は身内に不幸があり、喪中となった。

喪中の場合いろいろと縛りがあり、年賀状などは出せなくなる。

そこで初めて知ったのだが初詣も原則はできないとのこと。

しかし一年の計は元旦にあり、毎年の初詣ができないのはむず痒くあった。

よくよく調べてみると神社はダメだけど寺ならセーフという記述を発見した。

初詣では地元に限る。

そこで近所のお寺へ向かった。

新年の賑わいをみせる神社とは違い、そこの寺は静かなものだった。

時折、先祖のお墓参りへと来るものがちらほらといる。

正月からお墓参りとは頭の下がる思いだ。

例年通り『健康第一』と願掛ける。

そこに隠し味のような意味合いで交通安全や家内安全も含ませ、広義な意味での健康第一ということにする。

帰り際、立て看板を読むと、このお寺が地元の七福神巡りの一つに数えられていることを知る。

こちらのお寺は七福神の中から恵比寿天を祀っており、商売繁盛を願って下さいネ。 と説明されている。

商売繁盛の神様に健康第一を願う。

それは古文の先生に「ポアンカレ予想ってなんですか?」と伺うようなもの。

英語の先生に「鵯越の逆落としって誰の作戦でしたっけ」と訊くようなもの。

音楽の先生に「メンデレーエフの功績って何?」と質問するようなもの。

的外れと言われればそれまでだが、見方を変えれば贅沢ともとれる。

古文の先生が英語の先生が音楽の先生が正解を教えてくれる確率がゼロではないように、恵比寿天の御利益もまた計り知れないのだから。

皆様 こりずに

カミング スーン