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0401 水戸商業高 - 明秀日立高 @水戸ツインフィールド【2017フットボール観戦記026】

水戸商業 2 - 3 明秀日立

「一度は行きたいツインフィールド」

フットボールファンの間では、そう語り継がれてきた。

水戸ツインフィールドは、ユース年代で使用頻度の高いグラウンドで、僕も一度は行きたいと常々願っていた。

今回、水戸市陸13時キックオフのJ2の前に、そこから3キロ離れたツインフィールドで11時から茨城県u18の試合がある。

自転車使用ならなんとかなるか?と、水戸駅からレンタサイクルで、いざ、ツインフィールドへ。

行って良かったツインフィールド。大変勉強になった。

8分に先制、24分に追加点と、早々に明秀日立が優位に立つ展開。ボールをしっかり動かしていこうというサッカーで、機を見て縦に楔を入れてチャレンジしてくる。立ち上がりの時間帯で水戸商業は比較的容易く間を割られてしまったこともあり、これはちょっと大きな差のつくゲームになるかと思いきや、そうはならないのがサッカー、ユース年代。

前半29分で水戸商業が1点を返すと、これ以後は水戸商業の良いところばかり目立つゲームになった。

当初はマイボールになっても奪取位置が低いこともあり球離れが悪く、技術的に上回る相手に止められ、攻めの形が作れなかった水戸商業も、相手ボールやルーズボールへの寄せの速さと、次の予測の良さで次第にリズムを掴んでくる。これで、高い位置からのショートカウンターがハマりだす。

2-0となった時点で明秀日立の監督さんが、

「ここで弛めるなよ」

という趣旨の指示をピッチに出していたのだけど、監督の危惧が的中したのかもしれない。

明秀日立は、悪循環にハマッてしまった。特にキャプテンマークを巻いたセンターバック#2へは

「お前、何回同じミスしてるんだ」

「本当にそれでいいと思ってるの?!」

と、手厳しい声が飛ぶ。

明秀日立が悪い流れになったのは、前半の後ろ20分間程度だったのだけど、監督さんとしては腹に据えかねるプレイが続いたようで、

まず、キャプテンの#2はハーフタイムのあいだ延々とランニング。残りの10人にはベンチ前でミーティングなのだけど、口調は穏やかながら怒りに満ちた叱咤激励。

ただ、この喝も、選手たちには逆効果になってしまったようだ。

いきなり後半1分に、コーナーキックから同点に追い付かれてからは、明秀日立は悪循環に。

後半は、前半のいい時間帯にあった丁寧なボール回しは姿を消し、アバウトに前に送り相手に渡すかルーズボールで競り負ける。

また、技術的には優っていると思われる相手とのマッチアップで易々と奪われるシーンが続出し、選手達が萎縮してしまった様子がアリアリと伺えた。

その後もコーナーキックからのヘディングをディフェンスがライン上で掻き出したり、絶妙のバックヘッドがキーパー正面をついたりと、明秀日立としては冷や汗の止まらない展開。

後半頭から投入した#8は後半40分に屈辱のin-outで、監督からは「全然ダメ」とヒトコト。

大変悪いゲームをやりながらも、最後の最後に足の止まった水戸商業ディフェンスを揺さぶって#15が決勝のゴール。

明秀日立はナンダカンダで底力を発揮したし、監督がベンチから飛ばす声には、内容の悪いゲームで勝ちに拘りながら、かつ、このワンゲームの先を見通した意図を感じさせる。

水戸商業は非常にいい内容でありながらロスタイムの失点・敗戦でで勿体無いゲームも、これも次に繋がる。立ち上がりの集中力と、スタミナ、ハッキリとした課題も見えた。

またひとつ気になるのは、水戸商業フォワードの#85が、ひとつ、基本的なルールを勘違いしているのか、きちんと把握していないこと。

ゴールキーパーの、ペナルティエリアからのフリーキックに、ラッシュをかけに行こうとする。

パントキックの場合はよくみられるシーンだけど、フリーキックの場合は、10ヤードの距離をとらないといけないのは当然として、ペナルティエリアの中からであれば、相手プレイヤーはエリアの中に入ることも許されない。

同様の仕種が前後半に1つずつみられたので、これは完全に勘違いしているのだろう。

これは周りの大人達が指導しないといけない。そのままにしておいたら将来本人が損をするのだから。